EYELASH EXTENTSONS
まつ毛エクステンションとは?
まつ毛エクステンションの知っておくべき基礎知識
2000 年頃、美容大国の韓国から始まりました。 付けまつ毛を制作していた工場で、製作途中でゴミとして出る 付けまつ毛の端切れをまつ毛に接着剤で付けたことが始まりとなったといわれております。
その後、 2003 年頃 日本にもまつ毛エクステの技術が入ってきました。 当初、取らない・取れない付けまつ毛のようなイメージだったまつ毛エクステは 美容に敏感な女性たちから圧倒的人気を誇り一気に広まりました。
しかしそれと同時に「目が充血した」「すごい痛みがある」「自まつ毛が一気に抜けた」等の事故が相次ぎ、2008 年に美容国家免許保持者のみが施術できる技術となりました。
そして現在、まだまだ一般認識は低いものの、非常に技術力の高い技術者が増え、世界で戦える職業となっております。
BASICS
基本技術
シングルラッシュ(ワンバイワン)
また、この技術には“クラシックラッシュ”と“フラットラッシュ”という種類のエクステンションが使用されます。
基本的に
0.10㎜/0.12mm/0.15mm/0.18mm/0.20 ㎜ のエクステンションを地まつ毛 1 本に対し 1 本 つけていく技術となります。
シングルラッシュのメリット・デメリット
メリット
クラシックラッシュのメリット
- 初心者の方でも習得しやすい技術
- 材料が安価でお客様に提供しやすい
- 太さのバリエーションが豊富なのでお客様の好みに合わせやすい
フラットラッシュのメリット
- エクステが非常に柔らかく、まるで付けていないかのような付け心地
- 地まつ毛にかかる負担はクラシックラッシュの 3 分の 1
デメリット
クラシックラッシュのデメリット
- エクステ 1 本が硬く、つけていて違和感のある商材が多い
- 本数をたくさん付けないと濃いデザインを作りにくい
- 地まつ毛の細い方、本数の少ない方は太いエクステを付けられない
フラットラッシュのデメリット
- 材料調達、作成に時間がかかるため安価での提供が難しい
クラシックラッシュの断面は丸いのに対しフラットラッシュは平たい。
フラットラッシュは体積が 3 分の 1 になっているので自まつ毛にかかる負担も大きく減少され、 昨今の日本ではフラットラッシュが非常に人気となっています。
ボリュームラッシュのメリット・デメリット
ボリュームラッシュはロシアでうまれた技術です。
基本的に太さ 0.03 ㎜~0.07 ㎜ のエクステンションを地まつ毛 1 本に対し 3~4 本 付けていく技術となります。
シングルラッシュのメリット・デメリット
ボリュームラッシュのメリット
- 毛量が少ない人の隙間埋め(穴埋め)ができる
- エクステの太さ、本数を調節することでナチュラルアイにもボリュームアイにも変幻自在
- 1 本 1 本のエクステが細く、柔らかいので付けていても違和感が少ない
ボリュームラッシュのデメリット
- 難易度が高い技術の為、習得に時間がかかる
- 接着剤の量や太さ、本数選定を間違えると大きな負担になる。
ボリュームラッシュの中にもたくさんの技法があり、
メガボリュームラッシュやロシアンボリュームラッシュ と呼ばれるものは
地まつ毛 1 本に対して 6~10 本、場合によってはそれ以上のエクステを装着していく。
しかしながら日本で技術提供しているサロンは今現在、非常に少ない。
技術力が低いとエクステのキレイな形をつくれない事と、日本人の目に似合わせるのが難しい為です。
exte-nsions
エクステの種類
毛質
【シルク・ミンク・セーブル】という 3 種類の毛質の呼び方があります。
左から 硬 ➡ 普通 ➡ 柔
まつ毛エクステンションが出始めのころはシルク素材の硬い毛質が多く《エクステ=違和感》というイメージが多かったのですが、
最近では多くの毛質が存在しクラシックラッシュでも柔らかく違和感の少ないものも多く出回っています。
(※毛質の呼び方については各メーカーによって様々です。)
カール
I → J → C → CC → D → L
※同じ“C カール”という名前でもメーカーによって、カール感が異なる可能性があるという事を覚えておきましょう
長さ
長さも様々な長さが存在します。
メーカーによって異なりますが日本国内は 5mm~15mm まで 1mm 刻みでつくられていることが多いです。
海外メーカーはごく稀に 3mm、4mm、16~20mm の長さを用意しているところもあります。
GLUES
グルー(まつエク用接着)
接着剤はシアノアクリレートという瞬間接着成分が主成分でつくられています。
グルー(まつエク用接着剤)
強
↓
↓
↓
↓
優
- メチルシアノアクリレート
- 成分が強すぎるので現在はグルーとしては使用されていない。工業用
- エチルシアノアクリレート
- 主に流通しているグルーはエチルシアノアクリレート。約 1 か月の持続力。
- ブチルシアノアクリレート
- 比較的優しい。エチルに比べると持続力が弱い。
- エトキシエチルシアノアクリレート
- 優しい。ブチルと同様流通量は少なめ。
- オクチルシアノアクリレート
- とても優しい。
大気中に含まれる水分に反応し硬化を始めるので、エクステを接着する際には“湿度”が非常に大事になります。
グルーの種類によって《適正温度》《適正湿度》が変わりますのでメーカーに問い合わせましょう。
グルーは未開封で購入から 2~3 か月、
開封後 1か月が使用期限となっております。
ボトルを開封した瞬間よりグルーは劣化し始めますので、早めに使い切るようにしましょう。
毛周期
“まつ毛は抜けたら生えてこない”と勘違いされている方も非常に多いのですが、まつ毛は抜けても生えてきます。
髪の毛と同じように“毛周期”というものが存在し、3~5 か月の周期で生え変わります。
新生毛 ➡ 成長初期 ➡ 成長期 ➡ 退行期
➡ 休止期 ➡ 毛穴のお休み期 ➡ 新生毛
というサイクルがあるのです。
(ホルモンバランスの影響を非常に受けやすいので抜け毛が多い時期や、新生毛が多い時期などもあります。)
“エクステを付けたらまつ毛が抜けました” といわれるお客様も多いですがすべては技術者の腕次第です。
お客様の地まつ毛を減らしてしまわないような、安心安全な技術を提供しましょう。
HOW to Apply?
エクステ基本装着方法
“地まつ毛 1 本に対し “1 本” のエクステを装着する”
ということです。 ボリュームラッシュは 3~4 本で 1 束=1 本として考えてください。★例:洗顔の手順
- 化粧水や美容液でお肌のコンディションを整える
- ファンデーションを塗りベースを整える
- ここからメイクをしていく
という手順があるように、エクステに関しても大事な手順があります。
★エクステ装着手順
- アイシャンプーで地まつ毛の汚れを除去する
- 前処理剤でまつ毛の余分な油分を除去します
- エクステを装着する
地まつ毛に汚れが残っている場合、持続力に影響する可能性があります。
油分が過剰に残っている場合は、接着剤が弾かれてうまく地まつ毛とくっついてくれません。
装着において大事なこと
短い毛 もあれば 長い毛もあります。健康な毛もあれば弱っている毛もあります。
いまから成長期の毛もあれば 明日には抜けてしまう毛もあるのです。
最後のチェックで見落としてしまった
なんてことがあってしまった場合は、
- 明日抜けるまつ毛が抜けてしまうのと同時に無理やり引っ張られて抜けてしまう or
- 抜けた地まつ毛とエクステをぶらぶらとぶら下げたまま抜けるまでついたまま の状態になります。
どちらの場合も毛根に負担がかかるので、毛根は大きなダメージを受けます。
ダメージを負った毛穴・毛根は地まつ毛を元気に育て上げるパワーを徐々に失い 次第にまつ毛が生えてこなくなる、または細くなってしまう、という現象がおきるのです。
これが“エクステを付けていたら、地まつ毛が減りました”の真実です。
または細い地まつ毛に対して 0.20 ㎜レベルの太さ、+12mm 以上の長いエクステを付けてしまう事も同じ現象がおきる原 因となります。
REPARE, REMOVE
エクステのリペア、リムーブ
既にお伝えしているように、まつ毛には毛周期があり、グルーも劣化がすすむ為、1 か月程すると 装着したエクステもぽろぽろと取れ、目元が寂しくなってきます。
1 か月後、再来のお客様にエクステを装着する際、残っているエクステはどうしていくべきなのでしょうか。
リペア / 付け足し
リムーブ / 付替え
リムーブ、オフ、などと呼ばれますが意味は同じで、残っているエクステをまつ毛からすべて取り外し、 新しくエクステを付け替えることをいいます。
まだ残っているから。外すのはもったいないから。といってずっとリペアを繰り返される方もいらっしゃいますが 衛生的によくありません。
- 2~3 週間に 1 度の来店ペースでしたら
2 回リペアをしたら、1 度オフして付替えをしましょう。 - 3~4 週間に 1 度の来店ペースの場合は
1 回リペア、1 回オフ、を交互に繰り返すことをおすすめします。
★お願い★
ごく稀に
「強く擦るとエクステが取れてしまうので、お目元はなるべく触らないでください」
とお客様へアナウンスする施術者がいるようですが、お客様がお目元を洗わなくなってしまいます。
お目元をきちんと洗わない(洗えていない)ことにより根元部分とエクステの境目にびっしりとフケがたまってしまい、フケがたまることでまつ毛ダニの増殖、
眼病の原因等にもなりかねませんので、お客様へはきちんと目をあらっていただくようにお伝えしていきましょう。
また目元の洗い方もレクチャーできたら親切ですね。
お客様に長くエクステンションを楽しんで頂くために技術者は
正しい・豊富な知識を勉強していきましょう。